2005年3月8日
コーヒーを飲もうと思った。
いつものマグカップに淹れられたそれは黒かった。
ある国では、コーヒーというものは
地獄のように黒く、死のように濃く、
恋のように甘いものなのだそうだ。

地獄と死をひと口、啜ってみた。
苦かったが、その苦さがいいと感じる。
どうやらぼくが淹れるコーヒーには
地獄と死しか存在していないらしい。
それもまた美しいと何となく思えた。

コーヒーの独特な香をくゆらせながら、それをまた啜った。
マグカップの底はまだ見えそうにない。

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